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香典返し・法事・法要のマナーガイド

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香典返しが届いたらそのお礼は? ハガキ・手紙・電話で気持ちを伝えるには

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お通夜や葬式に参列した際、香典を差し上げると、そのお返しとしていただくのが香典返し。四十九日の忌明け後に品物が送られてくることがあります。電話などでお礼を述べた方がいいのでしょうか。ここでは、香典返しを受け取った際にどうすればいいのかについて解説します。

香典返しとは、香典のお礼と四十九日が明けたことのご報告

そもそも、香典返しとはなんでしょうか。
香典返しとは、葬儀や通夜の参列者からいただいた香典に対するお礼が、香典返しです。

また、四十九日の忌明け後に「無事法要を済ませることができました」とご報告の意味もあります。

香典返しは半返しが基本とされています。
たとえば、いただいた香典が5000円だった場合、その半分の2500円程度の品物を忌明け後に香典返しとして贈るのが一般的です。

参考:心のこもった葬儀・法要のあいさつと手紙マナー&文例集(主婦の友社) 30ページ

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香典返しにお礼は必要?

香典返しにお礼は必要?

香典返しをいただいた際に気になるのが、もらった相手にお礼をすべきかどうかという点です。

基本的に香典返しに対しては、お礼は不要です。
なぜなら、香典返しがそもそもお礼なので、礼に対して礼を返すことになり、本来は失礼にあたるからです。

遺族からすると、忌明けを迎えて香典返しを送ることは、区切りをつけて不幸を洗い流すという意味があり、礼に対して礼が続くというのは、不幸が続くという意味もあり、控えるべきといえます。

このように香典返しをいただいた場合、基本的にはお礼は不要ではありますが、相手に対して何も言わないのは、なにか失礼なような気がしてしまうという人もいるかもしれません。

そこで、電話やハガキ・手紙でお礼の気持ちを伝える場合の例を以下でご紹介します。

参考:冠婚葬祭贈答のお金マナー 表書き(主婦の友社) 144ページ

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電話でお礼の気持ちを伝える場合の例

電話でお礼の気持ちを伝える場合の例

香典返しをいただいたお礼の気持ちを伝える方法として、以下のようにさりげなく電話で伝えるとよいでしょう。
遺族と親しい間柄であれば、相手を気遣ってねぎらいの言葉をかけてあげるとよいでしょう。

「本日品物が届きました。ご丁寧に大変恐縮です。ご家族の皆さまはいかがお過ごしですか。」
「お返しの品物をいただき、誠に恐れ入ります。その後、いかがお過ごしですか。」
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手紙・ハガキでお礼のメッセージを伝える

手紙・ハガキでお礼のメッセージを伝える

香典返しをいただいたときに、電話よりもさらに丁寧にお礼を伝える場合には、手紙やハガキをお送りします。
手紙やハガキのお礼の文例は、以下のようになります。

拝啓 うららかな春の訪れとなりました。
ご家族の皆様におかれましては、その後いかがお過ごしでしょうか。
本日ご丁寧な品物が届き、大変恐縮しております。
季節の変わり目ですので、健康にはくれぐれもご留意ください。
略儀ながら書中をもってご挨拶申し上げます。

敬具

令和○年○月○日

文章の構成は、以下のような内容をできるだけ網羅して書くと失礼のない文章となります。

  • 「拝啓」「敬具」といった頭語と結語を使います。
  • ここでは、4月の季語を入れて「うららかな春の訪れとなりました」という文章としています。お送りする季節に合わせた言葉を含めるとよいでしょう。
  • お礼の品物が届いたご連絡と、感謝の気持ちを述べます。しかし、お礼の言葉である「ありがとうございます」という言葉は使わずに「大変恐縮しております」という言葉を使います。
  • 「季節の変わり目ですので、健康にはくれぐれもご留意ください」など、季節に合わせてお相手を気遣う文章を入れます。
  • 最後に「略儀ながら書中をもってご挨拶申し上げます」としてご挨拶を簡略してご挨拶している旨をお伝えします。ここでも「お礼申し上げます」という言葉は使わないようにします。
  • ハガキ・手紙を出す日付

上記は最低限のシンプルな内容ですが、お相手との関係性に応じて近況を尋ねる文章や自分の近況を報告する文章を含めてもよいでしょう。

また、香典返しのお礼をメールで行う場合は、以下の記事をご参照ください。

参考:大人の常識とマナー決定版(学研) 62ページ

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香典返しを辞退したのにいただいた場合

遺族を気づかって、香典を渡す際にあらかじめ「香典は残れたご家族やご遺族のために少しでも役立ててほしいので、香典返しは謹んでご辞退申し上げたい」といった文言を香典袋や一筆箋に書き添えて、香典返しを辞退するケースもあります。

遺族側としては、香典返しを辞退された場合、せっかく申し出ていただいた相手のご厚意を無にしないよう、香典返しの品物は贈らずに、お礼状だけをお送りすることがあります。

しかし、香典返しを辞退したのに、やはり香典返しをいただくケースもあります。そのような場合もお礼は基本的に不要です。

感謝の気持ちを伝える場合は、お返しが届いたことの連絡とお見舞いの言葉を伝えるようにします。

香典返しを直接いただいた場合の言葉は?

近年は「当日返し」としてお通夜や葬儀に参列した当日に、香典返しの品物をいただくこともあります。
その際も「ありがとうございます」ではなく「恐縮です」などに言い換えましょう。

香典返しを直接手渡しでいただいた場合マナーについては、以下の記事をご参照ください。

まとめ

・香典返しをいただいたときは、相手へのお礼は基本的に不要
・気になるときは、電話や手紙・ハガキでお返しが届いたことの連絡と感謝の気持ちを伝える
・香典返しを辞退した場合も、同様に対処する

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