お通夜や葬儀でいただいた香典やお供え物のお返しとして、感謝の気持ちを込めて贈るのが、香典返しです。香典返しには守らなければいけない最低限のマナーがあります。
ここでは、香典返しの基本的なルールと、最近人気のカタログギフトについて解説します。
目次
香典返しの基本的なルール
まず抑えておきたいのが、香典返しの相場です。香典返しの相場については、当サイトでもたびたび説明されていますが、もう一度基本をおさらいしておきましょう。
香典返しは3分の1から半返しが基本です。たとえば香典に1万円いただいたとしたら、香典返しは5千円、香典に5千円いただいたとしたら、香典返しは2千円~2千五百円ぐらいが相場となります。
つまりいただいた香典の金額によって変わってくるわけです。
葬儀の当日に香典返しを行う、いわゆる「当日返し」をしている場合、忌明け過ぎの香典返しを行う必要はありませんが、大きな金額の香典をいただいたい方には、その金額を差し引いた額の香典返しを行うとよいでしょう。
参考:【図解】身内が亡くなった後の手続きがすべてわかる本 2022年版(扶桑社) 32ページ
香典返しにカタログギフトは失礼?
香典返しにはタブーの品物がある
香典返しは、不祝儀にあたりますから、「すぐに使ってなくなる」消えものを贈るのが基本的なマナーです。
消えものといっても、腐りやすい生ものは避け、ある程度保存の効くお茶や海苔といった食べ物や、せっけんや洗剤などの日用品を選ぶのが一般的です。
選ぶ際は、「四つ足生臭もの」と呼ばれる、特に生の肉や魚、お酒などのし好品も避けるようにします。
特に仏教では、肉や魚は、宗教上の理由から避けられています。お酒は、神事などでも使われることがありますが、お祝いごとにも使われるため、やはり葬儀のお返しとしてはふさわしくありません。
また、香典返しのタブーとして、お金(現金)があります。同様に、商品券なども金額が書かれているため、これらを贈るのはマナーとしてふさわしくないとされています。
参考:【図解】身内が亡くなったときの届出と手続きのすべて 2021年版(宮田浩志 マイナビ出版) 35ページ
香典返しに便利なカタログギフト
このように、香典返しにはさまざまなタブーがあるため、選ぶのに困るという人も多いようです。
そこで香典返しに便利な品物として最近選ばれているのが、カタログギフトです。
カタログギフトなら上記で述べたような肉や魚、お酒なども選ぶことができます。
これらの品物は、贈り主が直接贈ったわけではなく、受け取った側が自由に選んだので失礼にはあたりません。
また、カタログギフトは、さまざまな品物から好きなものを選べる現金や商品券とよく似た機能を持ちながらも、具体的な金額が書かれていないので、マナー違反にもなりません。
そして、受け取った方は、自分の好みの品物を選べるので大変喜ばれます。
参考:配偶者が亡くなったときの手続き・葬儀・相続のすべて(PHP研究所) 90ページ
人気の理由は、種類が豊富で送料無料も
品物やサービスの種類が豊富なことも、カタログギフトが人気の理由です。最近では、食品や日用品のほか、温泉やレストラン、旅行など、体験型の商品を選ぶことができるものもあり、バリエーションも増えています。
金額も細かく設定できて、持ち運びにも便利
カタログギフトのメリットは、3千円や5千円など、予算に応じて価格が細かく設定できることにあります。いただいた香典の半返しとなるよう、簡単に選ぶことができます。
また、カタログギフトの大きなメリットとしては、持ち運びしやすいということと、賞味期限がないので、現物の食品や商品と違って、すぐには腐らないというもの大きな魅力です。相手の都合に合わせて好きなときに選んで使ってもらえるのは大変便利です。
送料無料・手数料無料のカタログギフトも
カタログギフトの場合、カタログギフトの商品代金に加えて、送料やシステム利用料が必要なケースがあります。
これらの料金だけで1000円以上かかるケースもあります。そうなると半返しが一般的にもかかわらず、つい予算をオーバーしてしまうこともあります。
そこで、カタログギフトを選ぶ際は、価格や内容に加えて商品代金以外にかかる料金もチェックしましょう。たとえば、以下のカタログギフトであれば、消費税はもちろん、送料やシステム利用料も無料なので、わかりやすく大変お得です。
まとめ
・香典返しは、いただいた額の「半返し」が基本
・香典返しの品物にはタブーもあるので要注意
・カタログギフトならタブーの品物も選べる
・送料無料のカタログギフトは、計算しやすくてお得