香典返しのお役立ち情報
日本の葬儀 - 宗教別葬儀の流れ -
仏式葬儀
日本でもっとも多く行われている葬儀のことで、約90%以上の方が仏式にて行います。宗派により多少の違いがあります。
仏式葬儀の流れ
- 参列者・喪主・遺族着座
- 導師(僧侶)着座
- 開式
- 読経
- 弔辞・弔電
- 喪主⇒遺族⇒親族の順に焼香
- 参列者焼香
- 導師(僧侶)退場
- お別れの儀(献花・故人の愛用品などを納め釘打ちする)
- 遺族代表挨拶
- 出棺
神式葬儀
仏式では故人を極楽浄土に送るための葬儀ですが、神葬祭は故人の御霊をその家にとどめて、家の守護神となってもらうための儀式です。
神式葬儀の流れ
- 参列者・遺族着座
- 斎主(神官)入場
- 開式の辞
- 修祓の儀(お祓い)
- 降神の儀・献餞
- 斎主祭詞奏上
- 祭詞奏上(斎主)
- 弔辞・弔電奉読
- 玉串奉奠
- 斎主一拝
- 斎主(神官)退場
- ご遺族代表挨拶
- 閉会の辞
キリスト教式葬儀
キリスト教は死はすべての終わりではなく故人の与えられた生涯を神に感謝し、全知全能にして聖なる愛である神に委ね、神への礼拝という考え方です。
故人への愛と敬意の表現とともに、遺族に対する慰めと励ましを目的としています。(宗派・教会によって葬儀の流れは多少異なります)
葬儀の流れ(カトリック)
- 祈祷
- 聖歌合唱
- 撒水(聖水を棺に注ぐ儀式)
- 撒香
- 祈祷・神父の追悼説教
- 聖歌合唱
- 弔辞・弔電拝読
- 葬儀委員長・遺族代表挨拶
- 撒水
- 一般参列者の献花と賛美歌(聖歌)
- 出棺
無宗教葬儀(自由葬)
特定の宗教・宗派に捉われない葬儀で自由に形を決めて葬儀を進行していくことが出来ます。
生前故人が好きだった音楽を流したり、思い出の品や写真を飾ったりするケースもあります。
自由葬の流れ(例)
- 親族・参列者着席
- 開式の辞
- 黙祷
- 弔辞・弔電の奉読
- 生前故人の好んだ歌曲(生演奏やビデオなど)
- 葬儀委員長・施主・親族・参列者の順に献花
- 葬儀委員長の挨拶
- 喪主・親族代表のの挨拶
- 閉式の辞
家族葬・密葬
近親者と本当に親しかった方を中心に営まれる葬儀を家族葬と言います。近年、家族葬が主流になる要因として核家族化や高齢化が進み、近所付き合いが少なくなった事や会葬者の減少などがあります。
また、気遣いや対応に追われることなく、ゆっくりと本人と別れる時間をもち親密に送りたいという想いがあるようです。
社葬
企業の創設者や社長、役員、業務遂行中に亡くなられた社員の功績を讃えるために遺族と一体となり追悼する行事の事です。
最近では規模や形式にとらわれず、故人を温かくお見送りしたいという気持ちを重視し、ホテルなどで「偲ぶ会」や「お別れ会」という形で社葬を希望されるケースも増えています。
自然葬
遺灰を海や山などの自然に帰し、大きな循環の中に回帰していこうとする葬法を自然葬といいます。
風葬、鳥葬、水葬、火葬、土葬、植樹葬、冷凍葬なども自然葬ととらえます。
自然へ帰りたいという思いが増えているのもありますが、核家族化や少子化により墓地や納骨堂の管理の問題や子供や孫に墓守の負担をさせたくないとの想いから自然葬を望む風潮が強くなってきているようです。