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四十九日の数え方(計算方法)と法要の日程の決め方

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葬儀のあとに迎えるもっとも大切な法要が、四十九日法要です。では、四十九日の法要はいつ行うのがよいのでしょうか。
ここでは、日取りを決めるための数え方(計算方法)や日取りの手順、四十九日を迎えるにあたってのルールなどについてご紹介します。

四十九日の数え方と法要の日程

命日からの四十九日の数え方

四十九日とは、読んで字のごとく、故人が亡くなった日を命日として1日目と数え、49日目にあたる日を指すのが基本です

例えば、4月1日(土)が命日であれば、そこから数えて49日目にあたる5月19日(金)が四十九日となります。

また、関西では命日の前日を1日目と数えることがあり、その場合は、5月18日(木)が四十九日となります。

命日である4月1日(土)を1日目とする場合:
4月1日(土) ⇒ 4月1日を1日目として49日目 ⇒ 5月19日(金)

参考:葬儀・法要・相続 マナーと手続きのすべて(主婦の友社) 91ページ

関西地方の四十九日の数え方

関西地方では、亡くなった日の前日から数えて49日目を四十九日とすることがあります。

これは、関西ではお逮夜(たいや)として忌日(供養日)の前日に法要を行う慣習があるためです。逮夜とは初七日や四十九日、一周忌など定められた忌日の前日の夜のことです。

忌日に法要を行えない場合は、このお逮夜の考えから、前日も忌日と同様として扱われます。しかし、現在ではさらに繰り上げて、命日に近い土日に法要が行われることが多くなっています。

浄土宗、曹洞宗、真言宗などの四十九日の数え方

浄土宗や曹洞宗、真言宗などの仏教の各宗派では、亡くなった日を1日目として数えた49日目を四十九日とするのが基本です。

亡くなってから四十九日で故人の魂はあの世へ行き、仏様になると考えられています。

そして、遺族は故人が成仏できるよう、初七日から始まる七日おきの中陰法要(忌日法要)を執り行います。

その中でも四十九日法要は特に大切な法要とされています。

参考:曹洞宗近畿管区教化センター「曹洞宗の法要とは?」

浄土真宗の四十九日の数え方

浄土真宗も四十九日の数え方も他の宗派と同じく、亡くなった日を1日目として数え、49日目を四十九日とします。

浄土真宗も初七日から始まる七日おきの中陰法要(忌日法要)を行います。

ただし、亡くなった方の供養というよりも、遺された方々のための教えの期間と考えられています

参考:浄土真宗本願寺派「中陰法要とは?」

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四十九日法要の日程の決め方

四十九日法要の日程

法要を行う日は、4月1日が命日の場合、本来であればちょうど四十九日にあたる5月19日に行うことになりますが、19日は金曜、18日は木曜で平日のため、人が集まりにくくなります。

そこで、みんなが集まりやすい忌日の前の土日である、5月13日(土)か14日(日)を候補日とするのが一般的です。法要は、忌日の前の1週間以内に行うのがよいでしょう。

13日(土) 14日(日) 15日(月) 16日(火) 17日(水) 18日(木) 19日(金)
(法要) (法要) 49日
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四十九日法要で避けるべき日は? 前倒しがおすすめ

法要が当日に行えない場合、繰り上げるのは構いませんが、49日よりあとにずらすのはよくないとされています。

四十九日は死後の裁きを受ける日で、死者が来世への行き先が決まり、魂が家を離れる日なので、これよりあとに法要を行うと、故人の魂が迷ってしまうからといわれています。

葬儀や告別式の日は友引を避けたほうがいいとされていますが、四十九日などの法要に関しては、仏滅や友引、大安などの六曜を気にすることはありません

むしろ、四十九日を過ぎるより、日程は前倒しのほうがいいでしょう。

参考:【図解】身内が亡くなったときの届出と手続きのすべて 2022年版(宮田浩志 マイナビ出版) 98ページ

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三月(みつき)またぎは避けるべき?

三月またぎとは

四十九日の法要が3か月にまたがることを「三月(みつき)掛け」または「三月(みつき)またぎ」といい、縁起の悪いものとして避けることがあります。これは四十九日が、三月にまたがると、「始終苦(しじゅうく)労が、身(み)につく」という語呂合わせから来ているといわれます。

単なる語呂合わせなので、気にする必要はありませんが、法要に出席されるご親戚などで気にされるという方がいるかもしれません。

そうしたことが心配、もしくは気になるという人は、3か月にまたがらないように日程を調整するとよいでしょう。
三月またぎを避けるために、亡くなってから35日目の五七日(ごなのか)法要を行う人もいます

参考:心に響く葬儀・法要のあいさつと手紙&マナー(杉本祐子 主婦の友社) 140ページ

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四十九日法要の時間帯は、午前と午後のどちらがいい?

四十九日法要の時間帯

四十九日法要は、午前と午後ならどちらの時間帯がよいのでしょうか。

やはり地域によって、午前のほうがよいという意見もありますが、お寺の都合にもよりますので、どちらでも構わないというのが正解でしょう。

法要のあとに会食をする場合、会食の時間がちょうどお昼前後になるように、どうしても午前中10時から正午にかけて執り行う時間帯に人気が集中します。さらに土日に行うとなると、時間帯は限られてしまいます。

希望の時間帯を抑えたい場合は、できるだけ早く日程を取り決めるようにするとよいでしょう。

葬儀後は四十九日法要の日程を早めに決める

四十九日の日は、故人が亡くなったときからすでに決まっています。
遺族としては故人を失った悲しみに葬儀だけでも手一杯ですが、葬儀の日取りとともに、初七日や四十九日についての手はずをできるだけ早い時期に決めておくことが肝心です

また、お寺にお願いするときも、葬儀でお世話になった僧侶にお願いすれば、融通を利かせていただけるでしょう。

百箇日など、四十九日以降の法要の日程は?

四十九日のあとは、命日から100日目にあたる百箇日と、年毎の年忌(回忌)法要があります。
種類や日程について詳しい内容は、以下の記事をご参照ください。

参考:葬儀・法要・相続・お墓の事典オールカラー(浅野まどか 西東社) 144ページ

まとめ

・四十九日の数え方は、命日から49日目が基本
・繰り上げ法要は構わないが、あとにずらすのは避けるべき
・日程の取り決めはできるだけ早く行うようにしよう

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