四十九日の法要は、葬儀に続き、故人にとっても遺族にとっても重要な法事です。規模が大きいだけに、費用もそれなりにかかります。
いったいどれぐらいの費用がかかるのか、ここでは会食や会場費のほか、お寺への費用など、四十九日法要の費用の相場と目安について解説します。
目次
会場費
お寺に読経をお願いする際、法要をどこで行うか、決める必要があります。
法要を自宅以外で行う場合は、会場費(会場利用料)が必要になります。
お寺で行う場合、お布施に含めている場合や別途使用料を払う必要がある場合など、さまざまです。
ホテルやレストラン、葬儀場などで法要を行う場合、参加者の人数や会場のグレードによって料金はかなり異なってきます。
ホテルやレストランによっては、会場費は無料、または食事代に含まれることもあります。
会食費(食事代)
会食費は1人当たり3千円から1万程度が相場です。
自宅で法要を行った場合は、会食用としてお弁当を用意するといいでしょう。
ホテルなどで法要を行う際、料理のグレードによって会食費は大幅に変わってきます。参加者の人数や予算に応じて決めるようにしましょう。
会食を行わない場合、持ち帰り用に、引き出物と一緒にお弁当を用意することもあります。
参考:死んだあとのお金の話(中村麻美、二村祐輔 すばる舎) 129ページ
四十九日法要の参列者への引き出物代
引き出物とは、四十九日法要が終わり、参列者へお渡しするお礼の品です。
一般的には、洗剤や海苔、和菓子など、手元に残らない消耗品を選びます。
最近ではかさばらずに持ち帰ることができるということで、カタログギフトを選ぶケースも増えています。
引き出物の相場は、いただいた香典の2分の1から3分の1程度といわれています。
四十九日法要では会食後、その場でお渡しするので、1人あたり2千円から5千円程度の品物が目安となるでしょう。
ご住職への引き出物は必要?
四十九日法要では、特にお寺から不要と言われていない場合は、ご住職・僧侶への引き出物もご用意するのが一般的です。
お寺への費用・お布施
法要にかかる費用としては、まずお寺に頼む場合、読経を行う僧侶への読経料があります。
読経料はお布施というかたちでお渡しします。
お布施に金額の決まりはありませんが、四十九日などの法要は、葬儀の際の10分の1程度が目安といわれています。
お布施の相場としては、一般的には3万円程度から5万円程度が多いようです。
お寺や宗派、地方、お寺との付き合いなどによって相場は異なります。お寺に事前に確認をとっておくとよいでしょう。
参考:晋遊舎ムック 身内が亡くなった時の手続きがまるごとわかる本 2021年最新版(晋遊舎) 29ページ
お車代
僧侶を自宅やお寺とは別の会場に招いて法要を行う際は、お車代として5千円から1万円程度を包みます。
御膳料
僧侶が法要のあとに行う会食を辞退された場合、または法事での会食を省略した場合に、御膳料として5千円から1万円程度をお渡しします。
御膳料は会食を自宅で行うか、葬儀場やホテルで行うかによって異なってきます。
納骨式を行う場合
納骨式を一緒に行う場合、納骨のときの読経料も含めてお布施としてお渡しします。
納骨の際のお布施の相場は、単体で3万円から5万程度で、四十九日法要と併せると5万円から10万円くらいが相場です。
お寺によっては金額を決めているところもあるので、これも事前に確認をとっておきましょう。
参考:冠婚葬祭マナー大事典(学研ライフ&フーズ編集室 学研パブリッシング) 399ページ
法要全体の費用
法要にかかる全体の費用は、参列者の数によって変わってきます。
また、会場を自宅にするか、お寺を借りるか、ホテルや霊園などで行うかによっても金額は違います。
全体の金額を計算すると、お寺にお渡しする金額は、お布施やお車代、御膳料などで3万円から10万円程度。会食と引き出物で1人あたり1万円から2万円程度。
これを出席者の人数分で掛け算します。
たとえば出席者が20人とすれば40万円。
お寺への費用と合わせて、合計で50万円前後を予算として見積もっておくことになります。
まとめ
・四十九日法要を自宅で行うかお寺で行うか、会場によって予算は変わる
・食事代プラス引き出物代を人数でかけた額を予算として考えよう
・お寺への費用は法要を行う場所や納骨式の有無などによって変動する