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精進落とし いつ行うべきか?挨拶例や料理のメニューなどについて

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精進落としの意味やメニューは? 施主の挨拶などについても解説葬儀に伴う食事のひとつに「精進落とし」があります。精進落としとはいつ、どのように行い、どんな料理を指すのでしょう。ここでは、精進落としの意味や料理のメニュー、席順、進め方、献杯時の挨拶など、マナーについて具体的な例をあげて解説します。

精進落としの意味とは

精進落としとは、本来、巡礼や祭礼、神事などで通常の食事を断って精進料理をとっていた人が、必要な行事が済んで肉や酒などの摂取を再開したり、通常の食事に戻すことを指していました。

一方、仏教においては忌明けとなる四十九日が過ぎた後に通常の食事に戻すことを指していました。

現代では、初七日法要のあとに僧侶やお世話になった人たちの労をねぎらう食事のことを、一般的に「精進落とし」と呼んでいます。

ただし、実際にはその初七日法要も繰り上げられることが多く、葬儀の当日に火葬場から帰ってきた後にふるまわれるケースが多くなっています。

別名は、精進上げ、精進明け、お清めなどと呼ぶこともあります。

参考:はじめての喪主 葬儀・葬儀後マニュアル(吉川美津子 秀和システム) 94ページ

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精進落としとはどんな料理? メニューの例

基本的には、和食の精進料理を主体としたメニューがふるまわれます。

精進落としは精進料理から普通の食事に戻すという意味なので、肉や魚なども取り入れた通常のお膳と同じメニューで構いません

懐石料理をはじめ、寿司やサンドイッチ、お弁当など、予算や会場の規模に合わせてかなり自由に選ぶことができるようになっています。また、ジュースのほか、日本酒やビールなどのお酒なども出すことができます。

ただし、お祝いの席で出される鯛や伊勢えびなどは、葬儀の料理としては適さないので、精進落としのメニューからは外した方が無難です。

■和食・懐石料理のメニューの例

・お造り(刺身3種など)
・焚き合せ(野菜と牛肉の甘煮など)
・焼き物(焼き魚など)
・蒸し物(野菜の蒸し物など)
・揚げ物(天ぷらなど)
・温物(茶碗蒸しなど)
・御飯物(白ご飯と御吸い物など)
・デザート(旬の果物、甘味など)

■洋食のメニューの例
・オードブル
・おにぎり
・サンドウィッチ
・巻き寿司
・枝豆
・スープ

自宅や集会場などの場合は、幕ノ内弁当やお寿司の盛り合わせなどをふるまうケースもあります。

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精進落としはいつ行う?

初七日の法要は本来であれば、葬儀から一週間後ですが、会葬者に再び集まってもらうことは大変なので、繰り上げて葬儀の一緒に行うことが多くなっています。

流れとしては、火葬を終えて葬儀場に戻ったあとに精進落としを行うのが一般的です

葬儀場と火葬場が一緒になったところでは、スケジュールの都合から、火葬を終えるのを待つ間に精進落としを行うケースもあります。

その場合は、精進落としを行ったあときに遺骨法要を行い、繰り上げ初七日の法要を最後に行うことになります。

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精進落としの進め方

精進落としでは、遺族がお世話になった僧侶を接待するという形を取ります。

そのため、精進落としの席を設けた場合、まず僧侶を最も上座へとおすすめします。さらに、故人と親しかった友人・知人を上座にすすめ、親族、遺族、喪主は末席に座ります。

僧侶が辞退される場合もありますので、その際はお布施とは別に、御膳料を差し上げるようにします。

火葬場で精進落としを行う場合は、火葬場まで参列していただく人の人数分の料理を用意します。

精進落としは、お世話になった方へのねぎらいの意味がありますので、僧侶や世話になった人のほか、原則として親類のほか、故人の知人・友人を含めて初七日法要まで参列していただいた方全員を招待するのがマナーです

どれぐらいの料理が必要なのか、事前に確認しておくとよいでしょう。

参考:はじめての喪主 葬儀・葬儀後マニュアル(吉川美津子 秀和システム) 95ページ

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精進落としの挨拶の例

精進落としでは、乾杯ではなく献杯を行います。その際に挨拶を述べます。

献杯とは、故人に杯を捧げて敬意を表するという意味で、献杯の音頭と取るのは、喪主でなくても構いません。故人の友人が任されることもあります。

葬儀の際、急に献杯を任されることもありますので、社会人の常識・マナーとして、挨拶の仕方は覚えておくといいでしょう。なお、献杯の挨拶はあまり長くないよう、短めにまとめるようにしましょう

参考:失敗しない1分間スピーチスピード学習帳(主婦の友社) 51ページ

献杯の時の挨拶の例

故人とは旧年来の付き合いになります。友人の●●と申します。
この度は突然のことで、いまだに信じられないという気持ちでいっぱいです。
どうか安らかにお眠りください。
それでは、献杯させいただきます。(杯を掲げ、ひと呼吸おいて)献杯。

締めの挨拶は、喪主または親族の代表が行うのが一般的です。会食のお開きの意味も込めて場を締めるための挨拶を行います。

締めの挨拶の例

本日は、最後までお付き合いいただき、誠にありがとうございました。
故人のお話をもっとお伺いしたいところではございますが、皆様もお疲れのことと思います。
本日はこれにてお開きとさせていただきます。
誠にありがとうございました。

精進落としに参席する場合の参席者のマナー

基本的なマナーとしては、献杯の挨拶の前に料理に手をつけたり、飲み物を飲んだりしないこと

故人との思い出を語る場ですが、アルコールの酔いで大きな声を出したり、あまり感傷的にならないように注意しましょう。

遺族が酒を勧めてくれるのを断るのは失礼ですが、節度をもって飲食するように心がけたいものです。

お悔やみの言葉は改めて言う必要はありません。遺族に対して励ましの言葉を一言二言かけてあげるようにしましょう。

なお、余った食べ物を持ち帰るのは、マナー違反ではありません。食べ残さないことで故人への供養にもなります。ただし、場所によっては寿司などの「なま物」を、衛生上の理由から持ち帰ることを禁止している場合もあります。

まとめ

・精進落としとは、精進料理のことではなく、精進料理から本来の食事へと戻るための会食のこと。
・初七日の後に行うので、最近では、繰り上げ初七日法要を行う葬儀の当日に行うことがほとんど。
・精進落としの席順は、僧侶が最も上座で、世話役、友人・知人、親族の順に。遺族・喪主が最も下座。

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