香典返しの定番といえば「お茶」や「海苔」「タオル」などがあげられます。定番の品物もいいけれど、故人を偲んでもらうために、おしゃれでセンスのいい品物を選びたいと思っている方もいるのではないでしょうか。ここでは香典返しにおすすめのおしゃれな品物をご紹介します。
目次
美味しくなったフリーズドライ製品
まず押さえておきたいのが、香典返しを選ぶ際のマナー。「使ってなくなる」消えものであることがマナーとされています。また、消えものであっても、食べ物では生の肉や魚などは避けるべきとされています。
香典返しには古くから日本茶や海苔が選ばれてきましたが、これは消えものであると同時に、乾燥しているので、日持ちが良いという点も選ばれている理由の一つです。
そうした「消えもの」で「日持ちが良い」という点で、見逃せないのがフリーズドライ製品です。
かつては、インスタント食品の一種といった感じで扱われてきたフリーズドライですが、最近は製法がさらに進化しており、水分を与えて戻すと生で作られた料理に近い味の製品も登場しています。
定番の汁物であれば、味噌汁やお吸い物、卵やコーンのスープなど、種類も豊富で香典返しの品物として、おしゃれで人気があります。
素材や使い心地にこだわった高級タオル
香典返しの「タオル」は、「不幸を拭い去る、哀しみを覆う、包み込む」という意味から、定番の一つとなっています。
このタオルも素材や使い心地にこだわったちょっと高級なタオルを選んでみてはいかがでしょうか。
有名ブランドの商品を選ぶのも一つの手ですが、有名なタオル産地を選ぶという方法もあります。
例えば、今治といえばタオルの産地として今や全国はもとより世界的に有名です。
四国・愛媛県の北部で良質の軟水を用いて作られたタオルは、5秒以内に完全に吸水できるという厳しい品質基準を潜り抜けた高品質が自慢です。
その他に、大阪の泉州は日本タオルの発祥の地ともいわれ、ここで作られたタオルは、肌触りの良い機能的なタオルとして知られています。
こちらも和泉山脈の地下水で余分な油分を落とし切った洗浄法で、抜群の吸水性を誇ります。
参考：今日から役に立つ！ 常識の「社会科力」1354（西東社編集部 西東社）
香典返しにおすすめのタオルギフトの選び方は以下の記事をご参照ください。
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香典返しに人気のタオル その意味と選び方は？
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手軽で本格的、最中タイプのお吸い物やお茶漬け
先程、フリーズドライ製品が美味しくなったことをご紹介しましたが、ここでご紹介したい「お椀もの」は、一見するとお菓子の最中（もなか）のようですが、実はお湯を注ぐとお茶漬けやお吸い物、あるいはスープになるという品物。
最中の形も商品によっていろいろあり、梅や菊の花の形をしたものや、ホタテ貝を模したものなど、ぱっと見た目はそれこそお菓子の最中のように丸かったり四角いものなど、さまざま。
中にはお茶漬け用のかやくと、出汁がジュレになったお茶漬けセットもあります。
最中の形に加えてパッケージもおしゃれなので、若い人や女性にも喜ばれるのではないでしょうか。
名産地のお米が試せる、お米の食べくらべセット
日本人の毎日の食卓に欠かせないのが「お米」です。
そこで香典返しに、ふだんの食卓では味わえないような高級品を贈ってみてはいかがでしょうか。ただし、一般的なお店で売っているような袋詰めの商品では、贈られた方も驚いてしまいます。
ここでは「おしゃれ」な一品として「お米の食べくらべセット」がおすすめです。
例えば、「こしひかり」や「ひとめぼれ」「はえぬき」などのブランド米が数種類、小さなパッケージに入った商品ならば、家族で数回に分けて食べ比べて頂けます。
和紙や風呂敷といった、カラフルで美しいパッケージが施されているのも魅力です。
デザインや機能性にこだわったタンブラー
香典返しの品物として、ちょっと目先の変わった品物として、「日用雑貨」を選んでみるのはいかがでしょうか。ここでおすすめの一品がちょっとおしゃれな「タンブラー」です。
タンブラーは「後に残るのではないか」と心配される人がいるかもしれませんが、タオルを始め、湯飲みなどの日用品は「使えばなくなるもの」いわゆる消耗品として選ぶことができます。
このタンブラー、おしゃれなだけでなく、最近では「エコ」の観点からも見直されています。
例えば、持ち運びもできる蓋つきのデスク用タンブラーなら、コーヒーショップやコンビニなどで飲み物を買う時、自分のタンブラーを持参してそこに入れてもらうという使い方ができます。
使い捨てのカップを使わないで済む、いわゆる「地球環境にやさしい」商品といえるでしょう。
香典返しに選ぶ際は、特に御年輩の方へのお届け物には、こうしたタンブラーの「粋な」使い方を一言添えて置くといいかもしれません。
オリーブオイルなど健康志向のオイルセット
香典返しに選ばれる調味料としては、これまで「塩」や「砂糖」など、色の白い物が定番として選ばれてきました。ここで、おしゃれな一品としておすすめしたいのがオリーブオイルです。
オリーブオイルは悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを維持するという働きを持つオレイン酸が主成分なので、女性はもちろん内臓脂肪が気になる男性にもおすすめです。
オリーブオイルの産地としては、スペインやイタリアなどヨーロッパが有名ですが、国産のものとしては、瀬戸内海の小豆島のほか岡山県や香川県などで栽培されています。
オリーブオイルは産地によって味や風味、色などもさまざま。贈り物として選ぶ側も楽しめる一品です。
欲しいものが選べる、カタログギフト
香典返しの品物選びに迷ったときは、いっそのこと相手に選んでいただくという手もあります。
そこで便利な商品が「カタログギフト」です。カタログギフトの中には、若い世代やファミリー向け、年配の方向けの商品など、さまざまなものが掲載されています。
香典返しでタブーとされている「生もの」も、カタログギフトであれば贈ることができます。
カタログによっては、ふだんは味わえない高級和牛などもラインナップにあるので、例えば「故人は牛肉が好きだったので、故人を偲びながら、ぜひ召し上がってただきたい」という思いを持っている方などは、カタログギフトを利用してみてはいかがでしょう。
このほかにも、カタログギフトの中には体験できるサービスもあります。例えば、レストランでのランチやディナー、旅館やホテルの宿泊サービスなどもあり、好みに合わせて楽しんでもらえるのが魅力です。
参考：しっかり役立つ葬儀法要しきたり・あいさつ・手紙（すぴーち工房 法研） 125ページ
まとめ
・おしゃれな香典返しの品物として、まずおすすめなのが、美味しくなったフリーズドライ製品。
・定番のタオルでも、ちょっと高級なものを選べば、おしゃれな一品に。
・品物選びに迷ったときは、カタログギフト。本来はタブーの品物もこれならＯＫ。
