葬儀や法事で香典をいただいた際、お返しとしてお渡しする香典返し。ここでは、香典返しはどこで買ったらよいのか、また買った場所ごとのそれぞれのメリットやデメリットについて解説します。
目次
香典返しはいつ贈る?
香典返しは、四十九日の忌明け後にいただいた香典のお礼と、四十九日(忌明け)法要を終えたことの報告のためにお渡しするのが本来のマナーです。
近年は「即日返し」といって葬儀の当日に参列者の方に香典返しを行うこともあります。
一般的に香典返しは、いただいた香典の「半返し」が基本ですから、即日返しをした場合は、いただいた香典の額に応じて、半額程度のお返しとなるように、忌明け後に改めてお贈りするようにしましょう。
参考:葬儀・法要・お墓・相続がわかる事典(浅野まどか 西東社) 86ページ
香典返しを贈る際に気を付けたいこと
香典返しは、急な不幸があって通夜やお葬式を終えて心が少し落ち着いて、四十九日の準備を考えだす頃に「さていただいた香典へのお返しはどうしよう」と考えるケースが多いでしょう。
そんなとき、たとえば「○○さんは、高齢なので、硬いおかきより柔らかめの洋菓子の方がいいな」とお相手のことを考えて品物を選べば、受け取った側も喜んでくれるのではないでしょうか。
香典返しは、感謝の気持ちを伝えるという側面が大きいので、その点を心得ておきたいものです。
香典返しを買う場所もきちんと考えよう
香典返しは、インターネットや百貨店(デパート)、近くのスーパーのギフト売り場などで買い求めることができます。さらに、最近はコンビニでもギフト商品を扱っていることもあります。
このとき、仮に香典返しにお菓子を選ぶケースで、近くのスーパーやコンビニで買ったものを香典返しとしてお相手に贈るのはいかがでしょうか。
やはり同じ品物であっても、買ったところが異なれば、相手に対して伝わる気持ちにも違いが出てくるものです。
また、スーパーやコンビニの場合は、簡単に品物を買えますが、のし紙や挨拶状などが簡易なものになりがちです。
香典返しを購入する際は、香典返し用の品物を扱っている店舗できちんと購入するようにしたいものです。
香典返しを百貨店で買うメリット・デメリット
百貨店のメリット:ブランド力
百貨店で買う一番のメリットは、百貨店が持つブランド力といえるでしょう。
同じ商品でも近くのスーパーで購入したものと百貨店・デパートで購入したものとでは、先方のイメージが異なります。
近年は、香典返しは宅配便で送るケースが多いので、注意深い方であれば包装紙などからどこの店舗から贈られてきたかをチェックすることがあるかもしれません。
百貨店のデメリット
デメリットとしては、めぼしい百貨店が近くにないときや、百貨店までの距離が遠いというケースです。
わざわざ百貨店まで出向いて商品を選ぶにはそれなりに時間もかかります。何かと忙しいさなかに、それなりに距離のある百貨店まで足を運ぶのは、人によっては労力のいる作業となるでしょう。
また、百貨店のデメリットとして価格面が挙げられます。
百貨店は実店舗がベースとなっており、店舗を維持する費用や大勢のスタッフの人件費をまかなわなければならないため、どうしても価格が割高になりがちです。送料無料で商品を発送してくれる店舗も少ないでしょう。
香典返しを専門の通販サイトで買うメリット・デメリット
専門の通販サイトのメリット:時間の節約
次に当店のような香典返し専門の通販サイトで買うメリットを考えてみましょう。
専門通販店のメリットは、まず時間的な節約です。
百貨店のようにわざわざ出向かなくても電話やメールなどで連絡や相談ができるので、何かと忙しいさなかにはとても助かります。
専門の通販サイトのメリット:専門的な対応・注文のしやすさ
専門店では香典返しに特化した対応の良さがメリットとしてあげられます。
香典返しはお葬式のお返しとなりますので、故人の宗教に合わせた挨拶状やのしが必要となります。
当店では、専門スタッフがお客様の宗教や地域、ケースに合わせて、お相手に失礼のないよう最適な贈り方をアドバイスしています。
また、香典返し用ののしや挨拶状・お礼状を豊富に用意していますので、ほぼどんな宗教でも対応が可能となっています。香典をいただいたお相手に、感謝の気持ちを丁寧に伝えたいものです。
香典返しは大勢の方にお返しすることがありますが、そのような場合にも簡単に注文できるようなシステムになっています。
すでに即日返しを行っていて、後日贈らなければいけない人が一人だけということもあり得ます。1つだけでは百貨店に出向くにも手間がかかりますし、こうした場合、少数に対応してもらえる専門店は大変重宝します。
専門の通販サイトのメリット:価格面・送料
通販専門店では、実店舗がない分、さまざまなコストを抑えることができるため、割安で販売することができます。
大手メーカーのブランド品などでも割引が行われていたり、送料無料の商品も豊富に揃えています。
送る側も費用を抑えることができて、香典返しをもらった方も良質な品物であれば、双方が満足できるのではないでしょうか。
専門の通販サイトのデメリット
デメリットとしては、品物を直接確かめることができないことです。
商品自体は、各メーカーがギフト用として販売しているものなので、百貨店などと変わりはありませんが、もし気になる場合は、馴染みのあるメーカーやブランドの商品を選ぶとよいでしょう。
サイトの写真と説明文だけでは情報が不足している場合は、スタッフに電話等で質問してみるとよいでしょう。
百貨店と専門の通販サイトのメリット・デメリット
百貨店 | 専門の通販サイト | |
メリット | ・ブランド力 | ・時間の節約・価格面・専門性の高さ |
デメリット | ・移動時間 ・商品価格 | ・品物を直接確かめることができない |
香典返しの価格は?
先にも挙げたように、香典返しで即日返しを行っていた場合、相手からの香典に応じて、半返しとなるよう、商品の値段を調整する必要がでてきます。
たとえば、3万円の香典返しをいただいた場合は、1万5千円の商品を選ぶのが基本ですが、すでに即日返し(2500円)を行っていれば、差し引いて1万2500円分という中途半端な商品となってしまいます。この場合、ぴったりの金額に合わせる必要はありませんから1万円分の商品でもよいでしょう。
しかし、気になる人は1万円の商品にプラス2500円分の商品を添えて贈るという方法もあります。専門店なら、こうした細かな商品の組み合わせにも相談に応じてくれるでしょう。
香典返しの品物にはどんな種類があるの?
現在の香典返しは、商品の種類も豊富となり、一般的によく選ばれるお菓子やお茶などの食品をはじめ、石けんやタオルなど、さまざまな商品が選べるようになりました。
しかし香典返しには、昔ながらのタブーがあります。特に地域によってはタブーといわれる商品を贈ってしまうと、常識を知らない、非常識な人だと思われてしまうこともあります。不祝儀は後に残さないという考え方から、香典返しには「消えもの」といわれる、食べたり使ったりしてなくなるものがよいとされています。
ところで「タオルや寝具は残るのでは?」と勘違いされる方もいるようですが、タオルや寝具(シーツなど)は日常生活で使い切るものなので「消えもの」に入ります。同じ考え方から、香典返しには、使い切ることを前提とした日用雑貨(お盆やトレイ)なども用意されています。
気になる方や、勘違いされるのを気にする方は、明らかに「消えもの」である食品や石けん、洗剤などの中から商品を選ぶとよいでしょう。
参考:おつきあい&マナー大事典(学研ライフ&フーズ編集室 学研パブリッシング) 234ページ
香典返しを買うときのサービスについて
挨拶状は豊富か?
香典返しを専門に扱っている店舗では、それぞれショップごとの挨拶状を用意しています。
自分で手書きで作成しない場合は、それぞれのフォーマットに沿って挨拶状を作った方が便利です。自分の気に入った挨拶状があるか、豊富に揃っているかもショップ選びのポイントです。
参考:手紙・はがき・一筆箋の書き方と文例集(主婦の友社) 176ページ
スタッフの対応は?
香典返しの場合、宗教や贈る時期、地域性などさまざまなケースがありますので、そのケースに応じたのし紙、のし上、のし下の書き方、挨拶状の内容など、多くの点について考慮が必要となります。
不明な点があれば、商品の詳しい情報のほか、のしや挨拶状、包装紙などについても気軽に問い合わせてみるとよいでしょう。
なお、当店では香典返しに関する長年の豊富な実績をもとに、個々のお客様のケースに合せて、心を込めて品物をお贈りしております。
また、お客様ごとに専属の担当者がご注文から商品のお届けまで、責任をもって丁寧に対応いたしております。以下のお客様のコメントを参考にご検討いただければ幸いです。
まとめ
・香典返しの際には、お店選びも大事。
・百貨店のメリットはブランド力。通販のメリットは利便性と専門対応。
・香典返し用ののしや挨拶状が豊富に用意されているか。
・スタッフの対応やサービス内容にもチェックしよう。